「われわれが眞子さまを守らなければ」の世論はなぜ生まれたか
小室圭さんへの批判はエスカレートするばかりだ。
「小室母子が皇室の親戚になるなんてゾッとする」「あんな母子にわたしたちの血税が使われるのは許せない」――。国民は単にウップンを晴らしているのかもしれないが、ヤキモキしているのは政治家と官僚かもしれない。
菅政権が、支持率挽回のためにも「女性宮家の創設」を認めるのではといわれている。愛子さまを念頭に置いてのことで、そのためには愛子さまよりも年上の眞子さまは早く嫁いで外の人間になってほしいと思っているのに、2人が結婚しない限り、女性宮家の議論が進まないからだ。
それならいっそ眞子さまも「女性宮家にすれば」という理屈も成り立つが、小室さんを皇族の一員にするなんて、さすがに菅政権もそんな危ない橋を渡りたくないのだろう。
それにしても冷静に考えれば、小室さんを世論が袋叩きにするのは、お門違いな話だ。その原因はどこにあるのか。
当欄の「小室さんはなぜ嫌われるのか」でも書いたが、確かに小室さんは品がない。母親も皇室とは不似合いだ、財産もない、納得できる説明もない、とないないづくしである。そのうえ母親には悪役のイメージがある。でも、それだけで袋叩きにしていいのか。