著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

昭和の爆笑王・中田ダイマル・ラケット ラケット師匠が見せてくれたダイマル師匠の直筆台本

公開日: 更新日:

 いろいろお話を伺ってそろそろという頃に「漫才書いてはりまんねんな。兄貴(ダイマル師匠)の台本見はりまっか?」と、想像もしていなかった突然の出来事にドギマギしながら「えっ!? 拝見できるんですか? ぜひお願いします!」と大声で答えていました。

 見せられた台本はチラシの裏にブルーのインクの万年筆で書かれたもので「これがダイマル師匠の書かれた台本か……」と大感激。読みやすいきれいな字がまるで原稿用紙に書かれているかのように均等に並んでいました。たしかに読んだのですが感激しすぎて内容を全く覚えていないのが心残りです。

 この取材以降、ラケット師匠と何度か番組でご一緒させていただきましたが、お会いするたびに「(漫才)書いてまっか?」と優しく声をかけてくださいました。そんなラケット師匠も1997年に永眠されましたが「ダイラケ漫才」は時代を超えて永遠に不滅です。

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