著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

お笑いエリート ゆりやんの「無理やと思わなかったら何でもできる」信念

公開日: 更新日:

 一方で姉が聴いていた洋楽にも興味を持ち、アメリカへの憧れも抱き始めた。その流れで「ミザリー」などの洋画も好きになっていた彼女は、大学では映画研究コースに進学。卒論のテーマはスタンリー・キューブリックだった。吉本の養成所NSCを首席で卒業。デビュー直後から、テレビで活躍してきた。

 順風満帆に見えるゆりやん。彼女には「人間、無理やと思わなかったら何でもできる」(講談社「FRaU」19年9月25日)という信念がある。それは小3の時。それまで運動が苦手だった彼女は12人の同級生のうち、1人だけ鉄棒の前回りができなかった。

 運動会では前回りのある障害物競走があった。その日まで毎日、持ち運び用の鉄棒を借りてまで家でも練習し、ついにできるようになった。すると鉄棒が大好きになった。「できると思ったら絶対いける」という自信が生まれたのだ。

 ゆりやんは世界に行き、「映画撮りたい」と夢を語る。ホラーとコメディーは紙一重だからホラーを撮りたいと(フジテレビ「ボクらの時代」21年9月26日)。冒頭の番組でもブランコを揺らしながら「ビバリーヒルズに家買うんだー。毎日ジム行って、仕事して、来週大阪帰りますとか言ってファーストクラスで帰るんだー」と夢想するゆりやん。

 NSC首席、「R-1」「THE W」、アメリカの「アメリカズ・ゴット・タレント」(AGT)出演――。着々と目標を達成し続けてきた彼女なら「絶対いける」はずだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ