お笑いエリート ゆりやんの「無理やと思わなかったら何でもできる」信念
一方で姉が聴いていた洋楽にも興味を持ち、アメリカへの憧れも抱き始めた。その流れで「ミザリー」などの洋画も好きになっていた彼女は、大学では映画研究コースに進学。卒論のテーマはスタンリー・キューブリックだった。吉本の養成所NSCを首席で卒業。デビュー直後から、テレビで活躍してきた。
順風満帆に見えるゆりやん。彼女には「人間、無理やと思わなかったら何でもできる」(講談社「FRaU」19年9月25日)という信念がある。それは小3の時。それまで運動が苦手だった彼女は12人の同級生のうち、1人だけ鉄棒の前回りができなかった。
運動会では前回りのある障害物競走があった。その日まで毎日、持ち運び用の鉄棒を借りてまで家でも練習し、ついにできるようになった。すると鉄棒が大好きになった。「できると思ったら絶対いける」という自信が生まれたのだ。
ゆりやんは世界に行き、「映画撮りたい」と夢を語る。ホラーとコメディーは紙一重だからホラーを撮りたいと(フジテレビ「ボクらの時代」21年9月26日)。冒頭の番組でもブランコを揺らしながら「ビバリーヒルズに家買うんだー。毎日ジム行って、仕事して、来週大阪帰りますとか言ってファーストクラスで帰るんだー」と夢想するゆりやん。
NSC首席、「R-1」「THE W」、アメリカの「アメリカズ・ゴット・タレント」(AGT)出演――。着々と目標を達成し続けてきた彼女なら「絶対いける」はずだ。