著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

オール阪神・巨人との“長い一日”「マンザイズハイ」のまま本番で新ネタを披露

公開日: 更新日:

 今週末は「M-1」決勝。審査員をつとめる巨人さんは若手のネタを一瞬たりとも見逃さぬよう1週間前からアルコールを断ち、体調を万全に整える。そのくらい審査員をされる時も真剣で「長丁場やし、体力的にキツいわ」と言いながら引き受けていらっしゃる。阪神さんも一昨年患われた脳梗塞を克服して、何事もなかったように舞台に立たれています。

 1984年以降、多くのネタを書かせていただいていますが、新ネタの場合、生放送、収録にかかわらず、2週間前ぐらいからテーマを決めて、第1稿を書き、そこから打ち合わせを重ね、本番の2、3日前に3稿から5稿で最終決定稿になります。そこからはおふたりがネタ合わせを重ね、本番に向かうのです。

■ネタが上がったのが当日の朝4時

 ところが本番当日になっても決まらないことが1度だけありました。20年以上も前、年末年始に生放送と収録を合わせて10本以上の漫才を披露するという過密スケジュールの中、正月番組用に収録する新ネタがなかなかしっくりこず、本番前日NGKの楽屋でネタ合わせ。午後の10時を過ぎても意見がまとまらず「場所を変えよう」ということになり、阪神さんのご自宅へ移動。そこで頭を突き合わせながら次々にネタの内容を変えていきながら「よっしゃ! これで行こ!」と決まったのが午前4時でした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方