著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<122>「代表」の法人登記は野崎幸助のまま…早貴被告は未亡人という立場なのに報酬を得ていた

公開日: 更新日:

「エッ?」

 早貴被告の目が激しく動き出した。

「たしかに代表と登記されていればキミには権利はあるかもしれない。だけどキミはそうじゃない。もしかすると捕まるよ」

「だって弁護士先生は(代表になったと)言っていたんですから」

 慌てた彼女はその場で、女性弁護士のUさんにLINEでメッセージを送った。

「登記は申請中だからって返事がきました」

「申請中にもなっていないよ。勝手に会社のお金を取ったとなれば窃盗とか横領の罪に問われることになるんだから」

 その後、早貴被告はU弁護士から「誤解があるけど大丈夫」と言われたという。5階も6階もない。登記簿謄本が変更されて代表が早貴被告になったのはそれから10日ほど経ってからのことだった。

 この件に関連して当時、フライデー編集部から弁護士の事務所に質問を送っている。その回答書には〈野崎氏の妻は、平成30年7月30日付けで代表取締役及び取締役に就任〉とした上で、〈役員就任に関し登記簿上への反映がされていない点ご指摘を受けましたが、こちらについては当職らが法的には支援しておりますが、登記申請の手続きについては受任をしておりません〉とあった。だが、代表就任の手続きには疑義があるという刑事告発状が2020年6月に田辺警察署に提出され、すでに受理されているし、登記の変更申請には早貴被告の弁護士の名前がハッキリと書かれてあった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド