渡部建の完全復活は「芸風」が最大のネック…お笑いでもグルメでもなく、じゃあ何を?

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「いま一度活動をさせて頂ける機会があれば、ゼロからまた頑張りたいという思いに至りました」

 公共の多目的トイレなどでの不倫騒動で活動休止していたお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(49)は1年7カ月ぶりの再開を所属事務所を通じて発表し、そうコメントした。昨年末に「仕事を再開したい」と所属事務所に相談し、相方の児嶋一哉(49)が受け入れたことで冠番組「白黒アンジャッシュ」のある千葉テレビに事務所が打診。すでに収録を行い、15日放送分からコンビで番組に出演していくという。

 同番組はコンビ初の冠番組として2004年10月に始まり、千葉テレビとはその後も絆が残っていて、それで渡部復帰を受け入れたようだ。

 芸能リポーターの城下尊之氏は、こう言う。

「ローカル局でのレギュラーからの復帰はセオリー通りだと思います。そこで視聴者やスポンサーの反応を様子見して、キー局復帰を待つ。キー局は今のところ渡部さん起用について、おっかなびっくりでしょうね。どこか最初に手を挙げてくれないかと、当面は静観でしょう」

 レギュラー10本、CM3本に出演していたスキャンダル前まで戻れるかどうかは未知数というわけである。そのあたり、本人も承知の上か、活動休止中は東京・豊洲市場で運搬や整理を行ったり、書店でビジネス書を熱心に立ち読みしている姿を目撃されたりと、芸能界以外での道も模索していたようだ。

妻・佐々木希は後押しも…

 それでも、何とか復帰を果たした今、ネックとなるのは、ほかならぬ渡部の芸風らしい。

「かつて彼は、お笑いなのだけれども二枚目で、グルメとしても売っていました。シビアな見方をすれば、お笑いタレントと言いつつ、面白いというわけではなかったのです。グルメタレントとしても、あの騒動によって『無理』とか『気持ち悪い』と拒絶感を口にする一般視聴者の女性もいます。お笑いでもグルメでもなく、じゃあ何を見せるかというと、この話題くらいしかないんですね。ご本人も演出する側も大変だと思います」と城下氏は続けた。

 そんな渡部を妻の佐々木希(33)は今も後押し。SNSで「これからはゼロから頑張る主人の姿を見守ることに決め、今まで以上に感謝の気持ちを持ち、家族と共に前に進んでいこうと思っています」とのコメントを発表した。渡部にとって最大の後ろ盾にみえるが、ベテラン芸能記者の青山佳裕氏は「今後も彼女の心ひとつ」とこう言う。

「希さんはかつて、結婚したら男女2人の子供が欲しいと言っていました。しかし、お子さんはいまだに男の子1人。このあたりからも、夫婦間の不協和音が見え隠れしているようにみえます。渡部さんが開き直ってシモネタで売るのも、希さんは息子のためにも許さないでしょうし、プライドの高い渡部さんは大御所らに頭を下げて、ヘルプを申し出ることも難しく、また孤立無援になるかもしれません」

 そこでまた、浮気の虫が騒ぎだして、バレたりすれば一発アウト。今度こそ、佐々木希は三くだり半を突き付け、渡部は見捨てられることになる。

 スタッフや関係者の信頼を勝ち得て、視聴率を稼げる芸を磨き、かつ、下半身も品行方正を順守していく。そんな薄氷を踏むがごとしの復帰劇なのだろう。ドボンと隣り合わせというわけだ。

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