二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

DAIGOは「“七光”をどこでどういう形で活用するか」の見本を示した

公開日: 更新日:

「新婚さんいらっしゃい!」の新司会者は桂文枝から藤井隆に。アシスタントは山瀬まみに代わり井上咲楽にバトンタッチ。両者とも事務所の後輩が受け継ぐ形になった。同じ大阪・朝日放送制作の「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」は新たにミュージシャンでタレントのDAIGOを司会に起用。4月から新装開店する。タイトルは「DAIGOの台所」のゴロの良さだが、どんな番組もタイトル名は視聴率につながる大事な要素。

「タイトルだけでいかにどんな番組だろうと関心を持ってくれる。逆にタイトルによっては興味なしと思われる可能性もある」(テレビ関係者)

 実際、今期のドラマでも大河の「鎌倉殿の13人」は数字を入れただけで十分なインパクトを持たせた。対照的に堤真一主演の「妻、小学生になる。」はストレート過ぎるタイトルで内容がほぼ透けて見えてしまうきらいがあった。視聴率は初回から7%台と低迷している。

 タイトルはあくまでも入り口だが、DAIGOと台所と料理の不思議な組み合わせも関心は増す。

 タレントが司会の料理番組といえば、古くは高島忠夫が寿美花代夫人とおしゃべりを交えながら料理の手さばきを見せた「ごちそうさま」が草分け的な番組として知られる。俳優の金子信雄と東ちづるの「楽しい夕食」も人気だった。「仁義なき戦い」など癖の強い悪役で存在感を示す俳優だった金子の意外性あふれる包丁さばきと毒舌を交えた料理のうんちくに主婦も驚かされた。東もこの番組で人気者になり飛躍するきっかけになった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

    “ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター

  2. 2
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  3. 3
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 4
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  5. 5
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  1. 6
    勘三郎さんがタクシーの中で私の足元に潜り込み太ももを…

    勘三郎さんがタクシーの中で私の足元に潜り込み太ももを…

  2. 7
    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  3. 8
    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

    大谷翔平の怒りは収まらず…日テレ&フジ「自宅空撮」で“ドジャース出禁”のその後

  4. 9
    守勢の小池百合子氏は10Pリードも不安視される“女帝の舌禍”…「排除」発言で急失速の過去

    守勢の小池百合子氏は10Pリードも不安視される“女帝の舌禍”…「排除」発言で急失速の過去

  5. 10
    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至

    大谷を襲う「申告敬遠禍」…不動のリードオフマン離脱は本塁打王争いの行方にも影響必至