著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

いま公演中の舞台、俺、怖え~ブルブルブル…

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 そうー! 俺はこのコラムでセリフ覚えの悪さを再々述べていますが、今回のメンバーの一人……ウソだ~!!(汗)「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)に初回から30年間出演し続けていた藤田朋子さんがいらっしゃるじゃあ~りませんか~!

「渡る世間」といったらもう日本中のだれもが知ってる大脚本家・橋田寿賀子先生の長ゼリフで有名なドラマですよ~! それを30年も演じてきたのだから、藤田さんなんてもうそこそこの長さのセリフなんてカメラみたいに「カシャ!!」と見ただけで読まないでも覚えちゃうんじゃねーのか!? それに対し、この俺はドラマ出演してもわずか2行くらいのセリフが3つ4つあったら「……ゴメンなさ~い、セリフ忘れましたァ!!」の頭ペコペコ下げ俳優なのだから、2人のセリフのやりとりなんて考えただけで怖え~ブルブルブル……。

 でもね、でもね……わずかな希望の光が俺にあるとするなら、なんと以前に2時間ドラマで俺は藤田さんと夫婦を演じているのでーす!!

 まさか、かつてドラマとはいえ自分の夫になった男を、セリフができなかったからといって罵倒はしないでしょう……シーン数だってそこそこ多かったから一緒にいる時間も長かったし、確か俺は絵本画家で優しい夫だったし……大丈夫! 大丈夫!! と自分を励ますのだが、確かあの時は寡黙な夫でセリフは「ありがとう……」くらいしかしゃべっていなかったことをふっと思い出し、起きていながら悪夢を見ているように固まっている俺であった……。

 ぜひ劇場に足をお運びくださ~い!! (つづく)

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