美智子さま、雅子さま、眞子さんが心の病に…男尊女卑の皇室は内側から改革できるのか
美智子さま、雅子さま、眞子さんと女性皇族が3世代にわたって心の病を患っているのに、なぜか男性皇族で心の病になった方を聞かないのは、男性中心の社会だからだ。
今は男性皇族の配偶者は一般社会から迎える時代である。だったら皇室をできるだけ一般社会に近づけるしかない。
儀式も重荷なら減らせばいい。「ご養蚕」は皇室の伝統のように思われているが、天皇が京都にいた時代なら、気持ちの悪いカイコを皇后が喜んで触っていたとは思えない。養蚕は明治の殖産興業にとって重要だったからで、その後、貞明皇后が熱心だったから現在にも引き継がれているのである。すべての儀式が平安朝の昔から続いているわけではない。
皇室は時代に即していないと書いたが、これまで宮中の改革に手をつけなかったわけではなかった。昭和天皇は1921年にヨーロッパ訪問から帰ってくると、女官を通勤制にするなど宮中改革を始めている。ヨーロッパの王室のようにしたかったのだろう。
戦後になると、明仁皇太子ご夫妻は、昭和天皇が望んでもできなかった子供たちとの同居を実現している。ご出産も病院になった。上皇さまが退位の道をつくられたのも大きな改革だ。歴代の天皇が時代に合わせて改革してきたにもかかわらず、今も窮屈に感じるのは、時代の変化に改革が追いついていないからである。