キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?
「弱小ボクシング部の生徒たちが強くなっていき、木村さんが演じる人生に疲れたコーチも立ち直っていく――特にひねりはなく、先の展開も読めそうですが、そもそも学園スポ根ドラマって単純でステレオタイプなものです。そういう意味では王道のドラマで、脚本もDVなど社会問題を絡めつつ、あえてひねらず、シンプルな王道路線を狙っているのでしょう。複雑なプロットの海外制作ドラマなどに慣れている考察好きの視聴者には物足りなくて当然です。ただ、考察慣れしすぎている人は、裏読み、深読みせずにシンプルな爽快感を楽しむということができなくなっているのでは。そういうドラマの楽しみ方もあると思うんですけどね」
まあ、確かにドラマを見て考えてばかりいても疲れてしまう。キムタク世代の中高年なら、なおさらか。分かりやすい「未来への10カウント」は考察ドラマの“アンチテーゼ”とも言えそうだ。