飲む・打つ・買う 2人の親父に仕込まれた空気階段もぐらの「はぐれ者視点」
ギャンブル好きでパチンコ店にも連れて行かれた。父から教わったのは「はい、7、7、7」と言われながら押す「スロットの目押し」だけ。典型的な「飲む・打つ・買う」の愛すべき“ダメ親父”だった。
もぐらが小1の頃に離婚。父は母名義で借金をしていたため、母は昼夜問わず仕事に明け暮れた。父はすぐ近くに住んでいたので、学校の登下校時に車で通りかかると「おう、翔太」などと気安く話しかけ小遣いを渡していたが、養育費などは払っていなかったという。
2番目の父親を紹介されたとき、これで少しは生活が楽になるとうれしくなったが、彼もまた「飲む・打つ・買う」の男だった。そんな人たちの近くで育ったもぐらは自然とギャンブル好きになり、競馬場や競艇場、パチンコ店などに日常的に出入りするようになった。バイトも20歳の頃からずっと“夜の街”だった。
空気階段のコントには「変なおじさん」が出てくるコントが多い。しかし、もぐらはそう言われること自体が「不思議」だという。「みなさんが変なおじさんをいないことにしてるだけなんですよ! 僕からしたらコンビニの店員さんと同じくらい当たり前の存在ですよ」(テレビ東京系「テレ東プラス」19年10月12日)と。