東映ウハウハ!「ONE PIECE FILM RED」は興収92億円突破、躍進するアニメ3作品の共通点

公開日: 更新日:

「ドラゴンボール超 ブロリー」の興行収入は135億円

「ドラゴンボール」も世界配給を見越して作られた18年ぶりの劇場版「ドラゴンボールZ 神と神」(13年)から鳥山明は原案、あるいは脚本、キャラクターデザインで参加し、「ドラゴンボールZ 復活の『F』」(15年)を経て、18年の「ドラゴンボール超 ブロリー」は全世界90の国と地域で公開され、135億円の興行収入を挙げた。

「ONE PIECE」も前作「ONE PIECE STAMPEDE」(19年)が全世界で100億円のヒットになったことを思うと、今回の「FILM RED」もそれ以上の盛り上がりを見せる可能性はある。また「ワンピース」に関しては現在、Netflixで全10話実写ドラマシリーズの製作が進行中で、こちらにも原作者がエグゼクティブプロデューサーとして参加。最終章の連載が始まった原作マンガも併せ、その注目度はさらに高まっていくだろう。

 実は原作者がこれほどクローズアップされるのは日本独自の在り様で、ヒーロー物のマーベル、アニメーションのディズニーは会社がキャラクターや物語の権利を持っている。原作者の関与が“売り”になるのが日本の特色で、その効果を存分に発揮したのが今ヒットしている東映作品といえる。

 知名度こそ世界的ではないが、日本のある世代には絶大なファンを持つ「SLAM DUNK」も、今度の映画では原作者・井上雄彦が、監督・脚本を担当しているのが最大の売り。こちらも大ヒットして、東映は今年の有終の美を飾れるか?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 3

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  1. 6

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  2. 7

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  3. 8

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由