「ちあきなおみ伝説」再び! 活動休止から30年…コンセプトアルバム発売へ
秋風に触れて、またその歌声を思い出すという中高年は少なくないのではないか。
ちあきなおみ(74)の3年半ぶりとなるコンセプトアルバム「残映」が10月にリリースされると報じられた。
367曲もの楽曲から、男女の逢瀬、哀愁、未練を歌った17曲の音源を最新リマスタリングした一枚で、歌謡曲に演歌、シャンソンと、あらゆるジャンルを歌いこなしたちあきの歌唱をもう一度、新たに聴くことができる。1992年、夫の死別とともに活動を休止し、実に30年が経つが、それでも衰え知らずの人気からの企画だろう。
構成作家のチャッピー加藤氏が言う。
「いつまでも待望論が絶えないのは、圧倒的な歌唱力、歌の主人公になりきって歌う希代の没入型歌手だからでしょう。ちあきさんは名ジャズシンガー、ビリー・ホリデイを演じるなど、女優としての才能にも恵まれていたこともあり、歌で圧倒的な世界観を表現してしまう。そんな表現のできる歌手は以降、日本でほとんど見当たらないと思います」