児島未散さん 父・宝田明さんが急逝「歌手を目指した本当のきっかけは『父の“歌う姿”』に憧れていたから」
児島未散さん(歌手/55歳)
華々しくデビューしたのは高校3年だった1985年。父は今年3月に亡くなられた名優・宝田明さん、母はアジア初のミス・ユニバース世界大会優勝者の児島明子さんというサラブレッド。90年には「ジプシー」が大ヒットし、95年放映の「3年B組金八先生」第4シリーズでは英語教師を演じて話題に。だが、98年に米国留学のため芸能界から身を引いた。さて、今どうしているのだろう。
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「10月13日19時30分から今年2回目の無観客有料配信ライブ『“音温”(オトオン)~みっちーのMusic Room Ⅱ~』を開催します。前回が4月でしたから半年ぶり。今回は、ファンの方々からのリクエストを中心に去年5月にリリースした、デビュー35周年記念アルバム『Sing for you…』収録のオリジナル曲を加えて、1部・2部構成でお届けしようと思っています」
児島さんは2002年に帰国。16年から歌手活動を再開していた。
「米国では、ロサンゼルス南郊に住み、日本とは別の視点から音楽を学んでいました。帰国後に結婚・出産があって、大人の事情でシングルマザーに。以来、ずっと子育てに追われ、歌とは無縁の生活だったんです」
■辻井伸行さんの演奏を見て決意
転機は13年。ピアニストの辻井伸行さんの演奏をテレビで見て、心の琴線に触れる美しいメロディーに涙が出るほど感動した。
「歌って、凄いなって思うと、心の中にあった“私はもう歌わない”という壁が一気に崩壊。純粋にもう一度歌いたい、歌ってみよう! って気持ちになりました」
親身にサポートしてくれたのは、徳永英明や大友康平、浜田省吾らの元ツアーメンバーで、AKB48に楽曲提供もした音楽プロデューサーの故・池間史規さんだった。
「いざ意気込んだものの、90年代よりさらに音楽業界を取り巻く環境は厳しくて、何度も挫折しかけました。そんな時、池間さんが励ましてくださったからこそ、ステージに立てたんです。ところが……」