ジャニーズ効果が切れ始めた? Kis-My-Ft2玉森裕太「祈りのカルテ」が不発のワケ
とはいえ、同じく6%台のフジ系木10「silent」がTVer配信数の最高記録を更新して、ネット上の盛り上がりが活発なのに対し、「祈りのカルテ」は評価もイマイチのようだ。
特に目立つのは《医療現場をナメている》とか《謎解きが強引すぎて、ちっとも心温まらない》と厳しい意見。《謎解きの場面は「ガリレオ」とか「シャーロック」にインスパイアされたのか》《ストーリーや演出が陳腐で豪華な演者さんの無駄遣い》という声も。
10月29日放送の第4話では、娘を過労死させないために、娘と同じ病気を持つ母親が、娘の体に合わない薬を飲ませるという展開に、《母親なりの愛情とはいえ、あまりに愚かで呆れた》なんてブーイングも起きた。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「大好きで見ている視聴者もいるのだから、他の作品と比べたり否定したくはありませんが」と前置きしつつ、こう続ける。
「松雪泰子さん、椎名桔平さん、斉藤由貴さんといった研修先の医師たちの存在感は抜群で頼もしいけれど、ドラマとしていろいろ欲張りすぎな気もします。ミステリーという割には、研修医の青春群像の要素とか、病院が舞台のいい話で感動に誘おうとしたり、あれこれ盛り込みすぎ。そのぶんミステリーと、解決に至るまでの描写がおろそかに感じるのは否めません。何を見せられているのだろうかという気になってしまう人もいる。僕にはその散漫さがむしろ楽しみなんですけど」
秋ドラマのジャニーズ祭りの一角となる玉森主演の「祈りのカルテ」。“タマ推し”ファンにはどう映っているのだろうか。