NHK大河「鎌倉殿の13人」いつの間にか主人公交代…小栗旬「義時」→坂口健太郎「泰時」へ
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。コアなファンは気づいていると思うが、3話ほど前から、物語の主人公が北条義時(小栗旬)から長男の泰時(坂口健太郎)に移った。
源実朝から和歌で恋心を告白され、そういう気持ちはないけれど、泰時は御家人として命に代えても鎌倉殿を守ると覚悟を固め、権力への執着で2代・源頼家さえ殺した父・義時との対立は決定的となった。ついには勘当され、失意から酒浸りの日々を送るが、和田合戦で大手柄を立て、北条一族の頭領にと待望は高まるばかりだ。
「偉丈夫でみんなに慕われ、和歌も一生懸命勉強するなどけなげ。妻に頭が上がらず、すぐ酒に酔ってしまうなど可愛いところもあって、間違いなく人気キャラですよね。一方、ダークサイドに落ちた義時は、いよいよ冷酷な陰謀家となり、毎話のように惨殺シーンが続いてます。くつろぎたい日曜夜に、そんなピカレスク大河はツラい。でも、ピュアな泰時の成長物語なら、楽しいホームドラマになります。脚本の三谷幸喜はまんまと大河の主人公を入れ替えてしまったんですよ」(放送作家)
これからの泰時は、実朝の暗殺を止めようと奔走するが果たせず、承久の乱では幕府側の総大将を務めて圧勝と波瀾万丈である。登場シーンも大幅に増える。