金子大地の人気にあやかるNHKの“商売上手”「鎌倉殿の13人」に続き「しもべえ」特別版放送
NHKドラマ10「しもべえ」(今年1~3月)の特別版が、新エピソードを加えて9月25日からBSプレミアムで始まった。女子高校生の鴨志田ユリナ(白石聖)が、「しもべのしもべえ」というスマホアプリをうっかりダウンロードしたら、ピンチになると風体怪しいコワモテおじさん・しもべえ(安田顕)がどこからともなく現れ、窮地を救ってくれるというコメディーだ。しもべえは、実はユリナが1歳のときに家族を置いて出ていった父親の分身で、本編の最終話で父親は末期がんで死去、同時にしもべえのアプリも消えた。
特別版はその10年後の2033年という設定である。ユリナの幼なじみで恋人だった佐々木辰馬(金子大地)は医者になっていた。辰馬は難病で治療を諦めてしまった患者の菊池明日香(堀未央奈)に、かつてしもべえという“キセキ”(奇跡)があったことを話す。雑誌記者の明日香は興味を引かれ、しもべえ誕生の秘密を調べ始める──。
もともと再放送の要望は強かったのだが、このタイミングにバージョンアップした特別版をぶつけたのは、それだけが理由ではないだろう。金子大地の人気に乗ろうという計算はミエミエである。