小椋佳が現役ラストコンサート終える “二刀流”から始まった52年の清しい音楽人生にピリオド
「シクラメンのかほり」「俺たちの旅」「愛燦燦」など、あまたの名曲を残した。とりわけ際立った作詞にこだわった。
「ものを書いたりつくったりする者が本当にどう考えているかを表現すること。ありきたりのことをつなぎ合わせ、適当に耳ざわりのいい言葉を並べても、意味がない。その詩を書いていることに誇りを持てるか」
作詞の際、常に立ち返るのが原点の青春時代。そもそも何で生きているのか、生きていることに意味があるのか、何のためにこれをやるのか等々。
その姿勢を最後まで貫いた52年の清(すが)しい音楽人生だった。