「大奥」に“大河超え”の声続出 NHK初のインティマシー・コーディネーター導入で型を破れるか

公開日: 更新日:

「公共放送のNHKは、品行方正なイメージがありますが、2010年に放送された鈴木京香さん主演の『セカンドバージン』でも、かなり攻めた性描写がありました。今回の綱吉編同様に、大人の恋愛を描く上でその描写は避けて通れませんし、それが生きる上での『切なさ』や『苦しみ』に直結する要素になり得る場合はきちんと描くという基準があるのでしょう」(スポーツ紙記者)

 今回は、性的なシーンが俳優の精神的、身体的負担にならないようにサポートする「インティマシー・コーディネーター」がNHKで初めて導入されたことも大きな転換といえるだろう。

「『どうする家康』に酒井忠次役で出演している大森南朋さんが、ドラマのリハーサルで妻の乳を揉むモーションをしたら制作側に止められたという裏話を『土曜スタジオパーク』で披露していました。不要な演出で下品にならないようにNHKが神経を遣っているという証拠だと思います」(同)

 歴史を描くのであれば、綺麗な側面だけを描くわけにはいかない。人間のドロドロした汚れた部分も真っ向から描いたからこそ、「大奥」はこれだけ評価されているというだろう。品行方正の型を破るNHKの新たなモデルケースになりそうだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド