「大奥」に“大河超え”の声続出 NHK初のインティマシー・コーディネーター導入で型を破れるか
「公共放送のNHKは、品行方正なイメージがありますが、2010年に放送された鈴木京香さん主演の『セカンドバージン』でも、かなり攻めた性描写がありました。今回の綱吉編同様に、大人の恋愛を描く上でその描写は避けて通れませんし、それが生きる上での『切なさ』や『苦しみ』に直結する要素になり得る場合はきちんと描くという基準があるのでしょう」(スポーツ紙記者)
今回は、性的なシーンが俳優の精神的、身体的負担にならないようにサポートする「インティマシー・コーディネーター」がNHKで初めて導入されたことも大きな転換といえるだろう。
「『どうする家康』に酒井忠次役で出演している大森南朋さんが、ドラマのリハーサルで妻の乳を揉むモーションをしたら制作側に止められたという裏話を『土曜スタジオパーク』で披露していました。不要な演出で下品にならないようにNHKが神経を遣っているという証拠だと思います」(同)
歴史を描くのであれば、綺麗な側面だけを描くわけにはいかない。人間のドロドロした汚れた部分も真っ向から描いたからこそ、「大奥」はこれだけ評価されているというだろう。品行方正の型を破るNHKの新たなモデルケースになりそうだ。