日テレ「オモウマい店」プロデューサーが明かす撮影秘話 50人体制で店探し、仰天のオンエア率
ちょっと変わった「グルメ番組」だ。日本テレビ系で放送中の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(中京テレビ制作)は登場する料理もビックリ仰天だが、“おもてなしが過ぎる”店主さんも見どころ。好調な視聴率を叩き出す人気番組の岩元佑樹プロデューサーに撮影秘話を聞いた。
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──毎回、ユニークな店主が登場し、料理とともに視聴者をひきつけています。店探しは大変でしょうね。
岩元 そこに一番時間をかけていると思います。この4月にプロデューサーになったばかりで、それまではディレクターやAD(アシスタントディレクター)をやっていたので苦労はよく知っています。1日に少なくとも3、4店は行っていました。
──どうやって店を探すのですか。
岩元 私の場合はある程度、ネットで情報は得ます。たとえば、私はラーメンと刺し身が好きなので、同時に食べられる店はないかなと探します。そして小さなカメラを片手にお店へ向かいます。ディレクターによってやり方は違いますが、私は最初からカメラを回し、店主さんに許可をもらうようにしています。
──断られることも多いでしょうね。その時はあきらめる?
岩元 理由によります。今忙しいからと言われたら、「時間をおいてまた伺います」と言って再訪します。「テレビはちょっと……」と断られたら、撮影は難しいですね。お店の迷惑にならないことが大切です。
──何人ぐらいのスタッフで店探しをしているのですか。
岩元 AD、ディレクターなど50人ほどでしょうか。ディレクターによって探し方は違ってきます。独特な探し方をするディレクターもいて、最近だと、「駐車場の白線が薄くなっている店はおいしい」という法則がありました。料理のおいしい店はクルマの出入りが激しいので、白線が薄くなるという考え方です。白線を塗り直さないのは、そこにお金をかけるより、お客さんへのおもてなしや、料理を一段と充実させるために使ったほうがいいと思っているから。そんな理由です。