"芸能界のドン"の庇護から離れた堺雅人「VIVANT」のビミョーな視聴率と今後の役者人生
これについて福澤克雄監督(59)は、「(視聴者に)オンエア前に余分なイメージは持ってもらいたくなかった」と話しているが、結果を見る限りもう少しティザーがあっても良かったのかもしれない。
もうひとつ、ベテラン芸能プロダクション関係者が懸念するのが堺雅人の役者としての"現在地"だ。
「『リーガルハイ』『真田丸』『半沢直樹』で結果を残した堺が役者として高いポジションにいることは否定できません。しかし、堺は受け身の上手なタイプの役者なので、香川照之や市川猿之助といった強烈な個性を持った役者との絡みを視聴者が求めているのではないでしょうか。『VIVANT』で共演する阿部寛、二階堂ふみ、役所広司といった面々が堺の良さを引き出せるかで今後の数字が大きく左右されると思います」
■米倉涼子も竹野内豊も大手事務所を離れた途端に…
一方、芸能関係者が注目するのは、昨年末に"芸能界のドン"とも呼ばれる田邊昭知社長が率いる「田辺エージェンシー」を退所・独立した堺の今後だ。芸能界には古くから"大きな後ろ盾を失った役者は独立後の初仕事が試金石になる"と言われている。高い評価を得られればバラ色の未来が続いていくし、選択を間違えれば一気に奈落の底へ落ち"あの人は今"状態になってしまう。例えば1年半前に26年間在籍した「研音」を退所・独立した竹野内豊(52)の最初の仕事は映画「唄う六人の女」(10月公開予定/パルコ)。竹野内が選んだ自分のやりたい作品だったのかもしれないが、芸能関係者の間では"先細り"が心配されている。