オカダ・カズチカが語るアントニオ猪木「あれだけのお客さんを引きつけることは、猪木さんにしかできない」
昨年10月1日に死去したアントニオ猪木(享年79)の映画「アントニオ猪木をさがして」が10月6日に公開される。同作は、生前のアーカイブ映像や写真、影響を受けたプロレスラーや各界の著名人たちからのメッセージを集めたドキュメンタリーで、主題歌とナレーションは、福山雅治(54)。同作品に出演したオカダ・カズチカ(35)が、大いなる先輩・猪木について語った。
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──作品を見て第一印象は?
「今日がハッピーでも、明日は気持ちが落ちちゃうことってあるじゃないですか。そんなときにこの映画を見たら、『よしっ! がんばろう』ってやる気をもらえる。“元気があれば何でもできる”じゃないけど、僕は元気になれるきっかけをもらいました」
──オカダは幸いにも猪木氏に3回会ったことがあるという。
「1回目は『プロレス総選挙』(テレビ朝日系/2017年)という番組で、猪木さんが1位で、僕が4位で共演させていただきました。この番組がきっかけで食事会を開いてくださって、『おまえ、〇▽の話知ってるか?』って、ご自身の武勇伝のような話について聞かれたんですが、僕は知らなくて……。『そうか。じゃあ、長州、説明してやれ』って、長州力さんが丁寧に説明してくれるという(笑)。こんな若造に長州さんが説明してくださるので、恐縮しきりでした」
──最後に会ったのは、20年の「Number」(文藝春秋)の対談だった。
「『元気ですかーっ!』って、杖をつきながら部屋に入ってきて、『私がいちばん元気ないんですけどね』と自分でツッコんでました(笑)。それでもオーラがある方でしたね。SNSでいろんなことが身近になった分、有名人のスター性が薄くなってると思うんですけど、猪木さんは亡くなる直前まで動画で配信したりしても、スターのままでしたからね。もし今お会いして質問するとしたら『今の新日本をどう思いますか?』『若い頃にSNSがあったらどんな使い方をしていましたか?』とか聞いてみたかったですね」