プロデューサー康芳夫氏が語る 幻となった世紀の一戦「“人食い”アミンvsアントニオ猪木」

公開日: 更新日:

「アリもいなくなったし、猪木君まで天に召された。いよいよ僕一人になってしまったなあ」

 感慨深くこう語るのは伝説の呼び屋でプロデューサーの康芳夫氏(85)である。康氏と10月1日に79歳で亡くなったアントニオ猪木の縁は深い。1976年に行われたアントニオ猪木vsモハメド・アリの異種格闘技戦。この一戦にも康氏は深く関わっていた。

「アリは72年に初来日し、マック・フォスターとノンタイトル15回戦を戦ったんだけど、この試合を手掛けたのは僕なんです。だからアリのマネジャーや顧問弁護士にコネがあった。それでアリと戦いたいという猪木君に紹介したんです。コーディネーターだね。試合は八百長なしの真剣勝負。結果として“世紀の凡戦”なんていわれましたけど、そもそも囲碁対将棋みたいなものだからね。猪木君もわかっていたんだろうけど、プロレスの地位を高めたかったのでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動