つんく♂が「アイドルオーディション」から導き出した《最終面接を通過する》2つの条件
1988年に結成した「シャ乱Q」は、「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録し、その後97年からは、「モーニング娘。」のプロデューサーとして大ヒットを連発したつんく♂さん(55)。
2015年には、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。現在はハワイに拠点を移しながら、コラムを執筆したり、エンターテイメント業界のプロデュースを続けている。
つんく♂さんは、「僕も含め、99%の人は凡人。だからこそ『大逆転』できる」という。
新刊『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』(東洋経済新報社)同著では、能力の引き出し方や視点・発想の転換方法など、人気プロデューサーならではのノウハウが詰まっている。(以下、本書を再編集しています)
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モーニング娘。など数多くのアイドルをはじめ、たくさんのオーディションを行ってきた、つんく♂さん。どんな人が落ちて、どんな人が残るのか。実はアイドルオーディションで勝てる人の特徴は、新卒採用や中途採用、昇級試験や資格試験などで面接にも使えるという。最終面接の場面で使える2つの条件とは──。
まず、必須条件が3つあります。見た目で一番大切なのは、やはり「清潔感」に尽きます。
清潔感という意味では、応募写真もメイク盛り盛りはNG。その人の素顔がわかるような、自然体の写真がベストです。自然体のほうが、「噓がない」「何も隠していない」といった印象をもたれます。
そして、話し方から見る「常識力」です。
勉強ができるかどうかではなく、その子の考え方、モラルなど、面接時の質問の答えなどから感じ取ります。
「ベースとなる能力」はやはり必要です。ただし、人並外れた能力のある子はひと握りなので、ほとんどの誰もが人生はどんぐりの背比べであることを意識してほしいです。それはどういう意味かというと、混戦模様ということは、逆にごぼう抜きが出来るという意味です。僕ら面接する側から言わせていただくと、年齢や経験を考慮した上で「伸びしろ」が多い人に魅力を感じるわけです。ごぼう抜きのチャンスを備えているからですね。