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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

2024年のテレビはMXに大注目「志らく・伯山の言いたい放題元旦SP」は唯一無二の番組だった

公開日: 更新日:

 元日、能登地方を襲った最大震度7の地震、翌日の羽田空港航空機炎上事故……おとそ気分もいっぺんに吹っ飛んだ。

 お正月番組も軒並み飛んだが、そんな中で驚いたのがTOKYO MXだった。18時04分スタートの「新・鉄道グルメ旅」という番組はよりによってこの日は「IRいしかわ鉄道 あいの風とやま鉄道沿線の駅弁《石川・富山》」。他局で津波警報や注意報の地域を示す日本地図がMXでは駅弁を食べながら走る鉄道のルート。

 リポーターが「カニ寿し、能登牛おこわめし、のどぐろ寿し、金沢のおいしいものがすべて味わえます」などとにこやかに言いながら食し、その車窓にはおだやかな日本海の風景も。なんというバッドタイミング? MXはもってるのか間が悪いのかわからない。

 今回の件でMXはかつてのテレ東的役割を果たしていると再認識した。

 MXは年越し番組でも異彩を放った。大晦日23時57分から放送の「志らく・伯山の言いたい放だい元日SP」。

 MXではその昔、立川談志と野末陳平が「談志・陳平の言いたい放だい」という番組をやっていてこれも面白かったが、これはその令和版で3回目の放送だった。ラジオでずっと志らくをおちょくっている伯山が年に一度本人を前におちょくりまくるからたまらない。

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