著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

阿川佐和子にマツコ・デラックス…テレビの申し子たちが痛烈にテレビを批判

公開日: 更新日:

 最近、お気に入りの番組に「鶴瓶ちゃんとサワコちゃん~昭和の大先輩とおかしな2人~」(BS12トゥエルビ)がある。

 72歳の笑福亭鶴瓶と70歳の阿川佐和子がMCを務めるトーク番組で、ゲストの条件は彼らより年上であること。昨年10月にスタートし、初回ゲストの由美かおる以下、田中泯、中村メイコ、岡林信康、15日は由紀さおりとこれまでのゲストを振り返っただけでもこの番組のありがたみがわかる。

 昨年末に亡くなった中村メイコが出演したのは11月6日。その際若い頃に自殺未遂した話を語っていた。2歳から人気子役として活躍。毎日睡眠時間2時間という多忙なスケジュールに疲弊し何もかもいやになって海に身を投げたという。ところが、泳ぎがうまいので溺れなかったと。自殺未遂も笑い話になるから、さすが喜劇女優だ。

 親切なのは三木鶏郎や徳川夢声などの名が出ると、画面の下にその注釈が出てくるところ。同時代を生きた人たちには懐かしく、当時を知らない若い世代にもわかる。

 由美が15歳で「11PM」に出演し、網タイツで踊っていたという話や、それを見た石原裕次郎がテレビ局に電話をかけてきて、自分の主演映画に抜擢したなどと昭和の芸能史を語るうえで欠かせないエピソードがご本人自ら語られるのだから貴重である。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動