あのちゃんに親世代から《ほっとけない》と強い支持 声優、俳優、歌手と底知れぬポテンシャル
あのは「ano」名義で22年11月にリリースした「ちゅ、多様性。」がヒットし、昨年末のNHK紅白歌合戦に初出場した。
「歌唱力自体は決して高くありませんが、本人もそれを理解した上で、『ハート系アーティスト』と自称しています。うまく歌うことよりも、自分をありのまま表現することを大切にしているようで、《レコード大賞で、上手じゃないのに臆することなく堂々と生歌で歌っているのを観た時になぜか感動して、敬服して、そこから興味を持つようになった》という声もあり、不器用ながらも自分を表現しようとする姿勢に感銘を受ける人も多いのではないでしょうか」(音楽事務所関係者)
底知れないポテンシャルの高さと、多様な切り口を持った独特な世界観を構築しているあのだが、学生時代はいじめによって不登校になり、ひきこもり生活を経験していた時期もあったという。
「芸能人として成功したことで生きづらさを克服したということではなく、生きづらさを感じながらも自分のスタイルを貫くという、不器用でも自分の望む姿で生きようとする人間らしさが、随所随所で感じられるため、幅広い世代に受け入れられているのだと思います。自身のYouTubeチャンネルですっぴん動画を公開し、話題となりましたが、《繊細そうに見えるけど、意外と自己肯定感は高い》と見る向きもあり、そういった芯の強さに憧れを抱く若い世代もいるようです」(芸能ライター)
カテゴライズできない「あのちゃん」という独自のジャンルを体現することで、自らの生きづらさを昇華しているあの。その姿が人々の心の琴線に触れているのかも知れない。