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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「難」を欲しがり…藤田ニコルは自分の価値を俯瞰して生き残り続ける

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「高校生の時に初めてテレビ出て、そこから1回も1個も見逃したことない」
 (藤田ニコルテレビ朝日系「イワクラと吉住の番組」5月21日放送)

  ◇  ◇  ◇

 いまやテレビで見ない日はないというほど活躍している藤田ニコル(26)。彼女が「エゴサーチ、週に何回する?」という質問に「∞」と答えて、語ったことが今週の言葉だ。「ファンの人の投稿ももちろん全部見てるし、嫌なやつも全部見てる。Yahoo!ニュースで2000件あっても、全部1個1個見てます。掲示板も見るし」と続け、共演者たちを驚かせた。

 藤田はそうやって毎日エゴサし、「いいね」を押したり、リプライを送ったりもして、相手に驚かれることも少なくないという。そこには、自分が仕事を頑張れる原動力がファンだという思いがある。「たぶんファンの存在がなかったら、とっくにこの仕事やめてる」(講談社「ViVi ニコ論」2021年12月14日)と。

 一方で、もちろんコメントは応援だけではなく、批判的なものや中傷も少なくない。実は本来、彼女はネガティブで心配性な性格。周りからは「考えすぎ」と言われることも多いという。だから、最初はアンチコメントに深く傷ついていた。思わず反論して炎上してしまったこともある。

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