尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた

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 A子に対し、これほど露骨な妨害工作をやるのは、弁護側の能力不足にもよるが、松本の「何としても早くこのことにケリをつけて、忘れられないうちにテレビに戻りたい」という激しい焦燥感があると、私は考える。

 さらに文春の記事は、取材対象と一体化している女性週刊誌の非ジャーナリズム性もあぶり出している。

 このところ週刊女性は「独占入手 松本人志(60)告発女性の驚嘆発言『性被害はなかった』」(7月9日号)、「『私は上納されてない!』新証言を独占入手」(7月23.30日号)など、松本側に寄り添った報道が目立つ。また、週刊誌に中立公正など求めはしないが、松本側の代理人のような働きをした元女性誌編集長の行動は、私から見ても分を越えた編集者にあるまじき下劣な振る舞いである。

 くだんの人間がどこの大手出版社に在籍しているのか文春は書いてないから真相はヤブの中だが、女性誌の女性編集長経験者といえば、数は限られる。疑惑をかけられた社は、社の名誉をかけて、在籍の有無を含めて事実関係をつまびらかにし、公表するのが出版社としての責務であるはずだ。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

【連載】週刊誌からみた「ニッポンの後退」

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