著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

「感動」の一言では表現できない…パリ五輪には人生のドラマがある

公開日: 更新日:

 久々に五輪を見ている。3年前はこのコラムでも東京の金まみれ欲まみれの五輪開催に反対していた。選手に罪はない。それはわかっている。しかしそれを隠れみのにして、結果大きな収賄スキャンダルが起きていた。

 そんなこんなで東京五輪は一切見なかった。本来なら寝不足になるぐらい、選手たちの数々のドラマを見るのが常だったのに。

 今回のパリ五輪も問題は多々あるのだろう。映像にIOCのバッハが映るだけで少し嫌な気持ちになった。

 しかし開催国の問題は多少目をつぶり、今回は競技を楽しむことに。

 いきなりの慟哭であった。

 きょうだいでの金メダル連覇が確実と思われた阿部詩選手がまさかの2回戦で敗退したのである。ポカンと空を見つめる詩選手。柔道家としてかろうじて礼はするもののコーチの胸で崩れ落ちた。人間があんな声で泣くのは見たことがない。

 仏は柔道大国だ。競技人口は日本の4倍。柔道を知る観客は詩選手の思いに寄り添った。巻き起こるUTAコール。次の選手たちも彼女の退出をじっと待った。勝ったケルディヨロワ選手は喜びを抑えた。結果的に彼女が金を取った。その時に初めて表情を崩した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部詩まさかの敗因とは? 響き渡った慟哭…組み際の一瞬の隙、五輪連覇ならず2回戦敗退

  2. 2

    パリ五輪女子柔道・阿部詩のギャン泣きに賛否…《コーチが早く場外へ連れ出すべきだった》の辛口意見も

  3. 3

    スポーツを歪める阿部詩の大号泣とメディアのお涙頂戴報道…「非常に残念な振る舞い」と識者バッサリ

  4. 4

    日本ハム清宮幸太郎と野村佑希は「トレード移籍」へ正念場…現場の指導力や起用方針にも問題か

  5. 5

    阿部詩は兄・一二三の彼女・橋本梨菜にソックリ? パリ五輪で注目集める

  1. 6

    小林旭の夢は「300坪ある我が家をぶっ壊して、老人ホームを作ること」 85歳のマイトガイよ永遠なれ

  2. 7

    杏がパリ五輪特需で「1人勝ち」? フランス在住の有名人で「若い世代の支持率が圧倒的」な深い理由

  3. 8

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    甲子園出場「関西5強」本当の実力…大阪桐蔭、報徳学園、京都国際、智弁学園、智弁和歌山