「ラストマイル」ヒットで盛り上がる映画界 役の引き出しが多い満島ひかりの演技力が光る
秋映画の先陣を切って8月23日に公開された満島ひかり(38)主演「ラストマイル」が、公開3日間で観客動員は66万人超え、興行収入は10億円に迫る数字を上げた。映画が終わった後の観客も口々に「面白かった」とシーンを振り返る人の声が多く聞かれた。口コミで広がるのが映画ヒットの法則。2週目以降も観客は増え続けており、大ヒットが確実視されている。
この映画の大きな特徴が、それぞれ独立した作品が全体のストーリー、キャラクターを共有しつつ発展させる「シェアード・ユニバース」方式を取り入れたこと。TBS系で放送されたドラマ「MIU404」「アンナチュラル」と共有。各ドラマに出演していた綾野剛や星野源、石原さとみらが同じ役で出演していることも公開前から関心を呼んでいた。
物語は我々の生活に欠かせない大手流通業界が舞台。爆弾テロ事件を巡るサスペンスだが、業界内部の仕組みや人間模様も描かれているのもヒットの一因になった。
脇役も阿部サダヲ、火野正平ら演技達者が固めているが、役の引き出しが多い満島の演技力も光る。