著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

地上波ドラマ業界は低迷中だが…NHK大河と朝ドラ、TBS日曜劇場が“別格”になった理由

公開日: 更新日:

「新宿野戦病院」には朝ドラ「虎に翼」の出演者を9人も起用して話題になった。朝ドラ出演者を認めている証しである。キャリアの浅い俳優が朝ドラを目指すのも自然の流れ。大河は政財界御用達といわれ、大河での好演が企業のCMにも直結する。「大河と朝ドラに出られる俳優をつくれるかが、今後の事務所の課題」と捉える芸能事務所もある。

 強力な2大NHKドラマと肩を並べ、「出演する価値あり」と業界内でも評価を上げているのがTBSの日曜劇場だという。

 1956年に始まった伝統あるドラマ枠で数々の話題作を放送してきたが、2013年の「半沢直樹」以降、ドラマの格も注目度もさらに高くなり、出演のハードルも上がっている。

「民放のドラマは事務所への忖度で決まりがちですが、日曜劇場はNHKと変わらぬ作品優先。最適な人を起用して視聴率を上げた。“使いたい”と言われる俳優にならないと難しい」(芸能関係者)

 3本のドラマ出演をすでに達成している俳優もいる。二階堂ふみは大河「西郷どん」、朝ドラ「エール」に続き昨年、「VIVANT」で日曜劇場に出演。他には吉高由里子、男性では堺雅人もクリアしているが、今、もっとも注目されるのが二宮和也(写真)だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    「SHOGUN 将軍」エミー賞18冠で真田広之が渡辺謙をついに凌駕 「英語力」「謙虚さ」が生んだ逆転劇

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的

  5. 5

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  1. 6

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  2. 7

    「朝だ!生です旅サラダ」司会27年半ついに降板…神田正輝が描く引退後の“終活”プラン

  3. 8

    「ラストマイル」興収50億円の大ヒットでも…満島ひかり初の「最優秀主演女優賞」を阻む長澤まさみの存在

  4. 9

    「SHOGUN 将軍」は平岳大も凄い! 真田広之の“後継者”になれるか…ハワイ移住4年で掴んだ国際派俳優のチャンス

  5. 10

    『SHOGUN 将軍』快挙に木村拓哉の悔恨…『未来への10カウント』出演で大チャンスを棒に

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  3. 3

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識

  1. 6

    阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目

  2. 7

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  3. 8

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念

  4. 9

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  5. 10

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的