小林綾子さんは時代劇「剣客商売」の「おはる」が俳優の転機に…「私の素に近い役柄でした」
小林綾子さん(俳優/52歳)
朝ドラ「おしん」で一世を風靡した俳優の小林綾子さん。ターニングポイントと話してくれた瞬間は故・藤田まことさんと夫婦役を演じた人気時代劇「剣客商売」。「おしん」のイメージを変えてくれた作品であり、役者として藤田さんから多くを学んだという。
連続時代劇ドラマ「剣客商売」は私にとって大きな影響を与えてくれた撮影現場だったと思います。出演していた年数も長かったですし(※池波正太郎原作のシリーズで1973年スタート。藤田まこと版は98~2010年でシリーズ5作、SP6作)。
最初に藤田さんとの思い出の写真のお話を。
以前の京都の撮影所で撮った、撮影の合間のスナップです。
衣装など支度を終えてロケに出る前に事務室で待っていましたら、たまたま藤田さんもいらしたので演技事務の方が撮ってくださったんです。スペシャルドラマを合わせて13年ほど出演させていただきましたが、その写真がいつのものかはちょっとわかりません。衣装からしてシリーズの後半かなと思います。
ホワイトボードが写っていますが、撮影スケジュールの管理やタクシーの手配などを行うところなんです。役者やスタッフがよく出入りして、出発前に雑談する場所でもありました。