違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

公開日: 更新日:

「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチコピーを掲げる、これまでの薬物問題の啓発とは違ったアプローチの中高生向け書籍を準備中だという。

「私自身がカウンセリングや依存症回復施設の回復プログラム、依存症の自助グループのミーティングに参加することで、回復・復帰できましたから。ただ、1年半もかかりました。もっと早く支援者らにつながれたらよかった。薬物問題などで困難を抱える人は、他人に弱みを見せられず頼れない人が少なくないんです。かつての私もそうでした。何か問題に直面したら我慢しよう、自分ががんばればいい、と考えて生きてきました。でも、ひとりでは限界があることを知りました。かつての私のように、つまずいたままひとりで苦しんでいる人たちに、“理解者、支援者は意外にいるんだよ”と知らせたいと思っています」

 執筆業のほか、日本各地の保護司に向けた再犯防止のための講演会や、“修学旅行で社会問題を探求するスタディーツアー”を提供する企業から依頼を受け、高校生らに経験を語ることが、今の主な仕事だそうだ。

「何とか生活できるくらいの収入にはなっています。講演や取材のない日も、朝8時には起きて、着替えて、間借りしている友人のオフィスに出かけ原稿に取り組んでいます。息抜き? 何ですかね……。薬物の自助グループのルールもあってお酒は完全にやめてしまったし、高血圧でサウナは自粛しているし、血糖値が高くなりチョコなど甘いものも減らしているし……。中年になると、楽しみすら制約が出てきて世知辛いですね(苦笑)。キャンプかな。沖縄に住むパートナーと楽しんでいます」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情