エハラマサヒロさん吉本興業から独立し3カ月「自分のエンターテイメントショーを作りたい」
子どもが5人、子ども食堂も支援したい
──仕事以外にやりたいことは?
子育て支援です。子ども食堂は今年にはやりたいと考えています。僕には5人の子どもがいまして。3姉妹の下に息子が2人。子どもが生まれた時期からお金がかからずに遊べるところをずっと探してきたんです。僕自身お金がそんなになかったから。だから、ママさんやシングルマザーの方などが仕事の休みの日にお金がかからずに遊びに行ける場所をつくるのも夢なんです。僕1人では実現が難しいので、子育て支援をやられている方を紹介していただいています。子ども食堂が僕の名前で少しでも行きやすい場所になってくれたらとも思いますし。仕事とは違うこういうことも、独立した今はポンポンと話が進むんですよ。エハラ家カフェというイベントを以前やりましたら、子どもたちもいろんな人や同年代の子どもたちに会えて楽しんでいました。だから「みんなのためにやりたい」というより、「こんなイベント作ったら僕ら家族もみんなも楽しいよね」というノリですね。
──そのご家族との夢はありますか。
子どもが僕の仕事に「楽しそう」と興味を持ってくれたようで、最近は僕のマネをして歌ったり踊ったりし始めていて。だから、先々には家族でライブを開催したい。高島忠夫さんご家族以来のファミリーコンサートみたいな。子どもの人数では勝ってます(笑)。長女はギターを練習していますし、三女はダンスを習いに通っているのでマジメな話、僕のミュージカルショーのヒロインを娘に演じてもらおうと考えているんです。ダブルキャストはよくありますが三女のトリプルキャストは過去にないはず(笑)。
■ネタ作りをして配信なども含め発信していく
──ネタ芸人としてやりたいことは?
ここ5年以上はミュージカルなど舞台をたくさんやらせてもらってきて「お笑い」からズレてきている感じもするんです。モノマネ番組、ネタ番組でやってはいても、片足抜いた状態といいますか。R-1ぐらんぷり(※2009、10年に準優勝)で僕の笑いを見て、ずっと応援してくれている方には「ネタが見たい」と言われますので、今年からはちゃんとネタ作りをして配信なども含め発信して、お笑い芸人としての活躍もしたい。
ユーチューブは元々笑いの配信にするつもりでしたが、最初に家族のチャンネルを作ったら、ありがたいことに人気が出て、そっちがメインになりました。僕、若手の頃イメージが悪くて嫌われてましたから、家族のチャンネルは「良きパパ」という何年もかけたイメージアップ大作戦になりましたが(笑)。そうなるとネタ好きの方から「芸人が何やってんねん」「お笑いやめたのか」と言われますから、別のチャンネルで新ネタを配信したい。アーカイブ的にネタ映像が残りますしドンドン出していこうと。
フリー元年で目いっぱい活動していきます。自分で全部やるのは本当に好きで、僕は事務処理しているのもすごく楽しい。仕事の連絡が来たら1時間以内に返事することをモットーにしています。番組のアンケートも速攻で返してスタッフさんから「早っ」と言われるのがすごく楽しい(笑)。仕事の質を向上させて「エハラ、頑張ってんな」と言われるように頑張ります。
(聞き手=松野大介)
▽本名=江原正洋 1982年5月生まれ、大阪府出身。2006年からピン芸人として歌ネタからものまねまで幅広く活動。17年に「ものまね王座決定戦」で優勝。ユーチューブ「エハラ家チャンネル」配信中。