女性関係のこじれから自殺した 松宮一彦アナ
前年6月に管理職への配転を「向かない」と嫌ってTBSを退社し、フリーアナウンサーに転身していた。
私生活では3回の結婚歴があるものの、95年に3度目の離婚をして以後は独身。もっとも、実際は、30年来の長い付き合いで、松宮の所属事務所社長も務める元恋人の女性(当時43)がいた。
しかし、この元恋人は98年9月に松宮が運転する車に同乗中、運転ミスで事故に遭い、下半身に障害を負った。このけがの補償の問題と松宮が切り出した別れ話を巡って2人の仲はこじれた。元恋人は「捨てられた」と女性誌に告発。それがスキャンダル化して、松宮はレギュラーを務めていたラジオ番組を降板してしまう。
そして99年3月18日、元恋人に松宮から「自殺して保険金を全て差し上げます」とFAXが送られてきた。驚いた元恋人は警察に通報し、警官と松宮の家を訪れたが、部屋には誰もいない。実は松宮は行きつけの寿司屋で平然と酒を飲んでいたという。この騒動も明らかになり、松宮の評判はさらに落ちてしまう。
松宮は元恋人と関係が続いているのに、前年6月から遺体発見者でもある新恋人とも交際を始めていた。99年3月の報道で二股交際が明らかになり、これで新恋人が元カノの存在を知り、関係はさらにぎくしゃく。自殺の10日前には新恋人が別れ話を切り出していた。