飲食店経営のアントキの猪木 飲んで芸を磨いた若手時代

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 飲みに行くと、僕らの仕事仲間は乾杯がアイスペールに入った焼酎のロック。ひとりがボトル1本くらい乾杯で飲んじゃう。わけわかんなくなってさらにガンガン飲み、一晩に3回くらいリバース(嘔吐)してました。

 30過ぎてからの芸人下積み時代は飲みに誘われると、裸になってネタやれるようにプロレスのパンツとタオルを常に持参してた。お世話になってる社長さんに呼ばれた飲み会で「着替えろ」と言われたらトイレで裸になり、「元気ですかー!」と猪木で出てくる。少しネタやると知らないお客さんも喜んでくれるので、あっちの席に行っちゃ一気飲みし、こっちの席でも一気と大忙し。一気飲みすると1万円のチップくれる人もいましたよ。

■2Lウイスキーを一気のみで10万円!?

 最高額は10万円かな。何人か芸人がいた夜、カウンターにシャレで置かれてる2リットルのウイスキーボトルに社長さんが10本の割り箸を扇形に貼り付け、一本ずつに万札を挟んだ。万札の扇子みたいですね。「誰か一気飲みしたらその金やる」と言ったけど誰もやらない。僕は「わかりました。やります!」と封をあけてボトルを持ち上げゴクゴク飲み始めた。そしたら「もういい、わかった! チャレンジする気持ちだけでいい」と止められ、10万円くれました。本当は全部飲まれたらもったいないみたい。

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