「アルマイトのカップで返礼」 斎藤洋介さんが語る山岳部と酒
善人から悪役まで存在感ある脇役を演じさせれば、ピカイチの演技で知られる斎藤洋介さん(64)。実は芸能界屈指の酒好きだ。
酒を飲みだしたのは早かったですよ。勝手に時効にしちゃうけど、高校1年でしたから。僕は名古屋出身で、高校はミッション系の男子校。部活で入ったのが山岳部。日本アルプスとか、3000メートル級の山々を重装備で登る本格的な体育会系でした。登山の時は宿営地で飲むのが定番なんですよ。
たぶん、万が一の寒冷地での遭難に備えて酒はたしなんでおくもんだっていうのが、いつのまにか伝統になって……。
さすがに、未成年の飲酒に厳しいご時世だから、現在も続いてるかはわからないですよ。でも、男子校ってこともあったんだろうけど、僕が高校生だった60年代は結構、大目に見られていました。
それで、山に入ってキャンプをするでしょ。1年生が夕食の後片付けをして一段落する頃には先輩がもう酒盛りを始めてて、「おまえらも来いよ」と呼ばれて渡されるのが小学校の給食の時に脱脂粉乳とか牛乳とかを入れてたアルマイトのカップ。