貧乏が原因で両親離婚 元“AV帝王”村西とおる語る少年時代

公開日: 更新日:

「帝王」と称され、アダルトビデオ界を席巻した村西とおる監督(67)。少年時代の貧乏をバネに巨万の富を築いたが、思わぬ落とし穴が待っていた――。

 一時は借金50億円を抱え、しかも前科7犯。山あり谷あり谷底ありの人生を歩んできました。元はといえば、貧乏が出発点。前科のうち1犯は米国でのものですが、これも子どものころの体験が影響しているんです。

 生まれ育った福島県いわき市では、幼いころ駅前に行くといつも進駐軍のジープやトラックが止まっていました。米兵が車から姿を現すと、子どもたちが群がってくる。ある時、米兵がおもむろにミカンを取り出し、これ見よがしに皮をむき始めた。そしてその皮をポイッと投げ捨てると、子どもたちで取り合いです。その中に私もいたんです。

 この時の光景がいつまでも心のどこかに引っかかっていて、1986年暮れに踏み切ったのが米国でのスカイファックの撮影。ハワイ上空でセスナ機2機を飛ばし、まるで真珠湾に突っ込んでいくような気持ちで、機内で行為に及んだんです。ロケ中に逮捕された私に突き付けられた求刑はなんと懲役370年。さすがに半年後に日本に帰されましたが、向こうの弁護士にカネを随分ふんだくられました。ともかく30年越しの“ミカンの怨念”を少しは晴らせたと思っています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情