元プロ投手・門倉健さん “球団渡り鳥”ゆえ語れる納会秘話

公開日: 更新日:

 巨人の納会は首脳陣も参加しているので、選手がハッチャケることはなかった。それに当時、もう僕はキャリアがありましたから、つがれることはなかったし、後輩がつぎに来ても「こっちはもういいよ」と断って。逆に僕が後輩につぐこともなかったですね。自分がつらかったことは後輩にやらないようにしてました。

韓国は日本の野球に対して貪欲

 韓国時代は選手と飲みに行くと、日本の野球にすごく興味を持って、知りたがる若い選手が多かった。酒の席で「日本の野球ってどういうシステムですか」とか、練習方法とか聞いてきました。「日本でプレーするにはどうすればいいのか、自分には何が足りないのか、どうアピールすればいいのか」と。彼らは貪欲ですね! 日本の野球に敵対心を持っているのかなと思ってたけど、そうじゃなくて、日本の野球をリスペクトしてるし、いろんなことを学ぼうとしていた。酒の席で深い話をするとグッと親しくなれて、次から練習をともにしたり。先輩というよりお兄さんみたいになっちゃった(笑い)。

 引退後はビールは1杯だけ、あとはハイボールをチビチビと自分のペースで。若い頃、納会でさんざん飲まされたし、最近、飲む量はかなり減りました。今は解説の仕事をしてますが、試合前に酒臭い選手は全然、いないです(笑い)。

(聞き手=松野大介)

▽かどくら・けん 1973年7月、埼玉県生まれ。東北福祉大卒後、ドラフト2位で中日に入団。近鉄、横浜、巨人で活躍後シカゴ・カブスとマイナー契約、韓国のSKワイバーンズなどで活躍。現在は野球解説者。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に