映画「新聞記者」の詩森ろばがコンドーム開発の物語に挑戦

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 政界とジャーナリズムの暗闘を描いたサスペンス映画「新聞記者」の脚本家・詩森ろば。綿密な取材に基づいた骨太な脚本には定評がある。彼女が主宰する劇団シリアルナンバーが世界最薄のコンドーム開発をテーマにした「コンドーム0.01」(作・演出=詩森ろば)を上演する。その意図は……。

  ◇  ◇  ◇

 1993年から風琴工房という劇団名で活動していたのですが、次第に社会的な事件や企業ものをテーマとする作品が多くなって、ファンタジー色の強い劇団名から今の自在なイメージの劇団名に変えました。今回が3作目。前作がロシア革命を背景にした前衛芸術運動をテーマにした作品、その前が日本の原子力開発黎明期の技術者たちを描いた作品とまったく色合いの異なる舞台なので、お客さまは戸惑うかもしれませんね(笑い)。

 私の中では歴史を見据えた社会的な作品と人間がポジティブに生きるための未来志向の企業ものの2本柱がありまして、今回は後者になります。以前、女性生理用ナプキンの開発を描いた「アンネの日」という作品を女性キャストだけで作ったことがあります。生理用品開発を通して女性の体や心、命を見つめた作品だと自負していますが、その時、コンドーム開発のことも調べたことがあって、それが今回の舞台につながりました。

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