「おっさんずラブ」が火つけ役 LGBTドラマ隆盛のウラ事情
「テレ東ドラマがNHKの朝ドラに勝った」と、ある放送記者は目を丸くした。そのひとつ、専門誌「ザテレビジョン」のウェブサイトがSNSなどを独自調査した人気ドラマランキングを見ると、1位にテレビ東京系「きのう何食べた?」が輝き、なるほど「なつぞら」を2位に退けている。
「『きのう何食べた?』は4月から6月までのワンクールで、春ドラマではダントツの反響を得ていました。よしながふみ氏の人気の同名漫画、それを西島秀俊と内野聖陽という人気俳優のダブル主演というキャスティングが話題でしたけど、男同士のゲイカップルの日常を描き、ここまで受けるとは。ほのぼのグルメものという人気ジャンルということもあるけど、やはりLGBTが今のトレンドということなのでしょう」と放送担当記者は言う。
LGBT関連では、昨年大ヒットした「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)もゲイの恋愛を描き、話題になった。そのヒットを受けた今年も主人公がゲイの教師の「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)、「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK)などが放送され、ドラマ界でLGBTはすっかりブームの様相だ。民放などで活躍する放送作家はこう言う。