著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【特別養護老人ホーム】75歳人口1000人当たりで最多は

公開日: 更新日:

 脳卒中に関連して重要さが増すのが介護施設。重い後遺症が残り、そのまま要介護になってしまうケースが少なくないからです。しかも脳卒中が引き金となって、認知症を発症することも珍しくありません。いまや現役中高年にとって、親の介護は避けては通れない試練。それをサポートしてくれるのが介護施設というわけです。

 とりわけ“特別養護老人ホーム(特養)に入れるかどうか”が運命の分かれ道という場合が多いはず。要介護3以上の老人を、長期にわたって(亡くなるまで)、しかも比較的安価に預かってくれるからです。

 厚労省の統計によれば、2013年の時点で、全国に6212施設、収容定員は約45万人となっています。ただし、圧倒的に不足しているのはご存じのとおり。要介護が増える75歳人口1000人当たり、28.2人分しか用意されていない計算になります。しかも、都道府県でかなりの差があります。最も多いのが福井県の38.1、最低が愛知県の23.2。その差は1.6倍です。表には首都圏、関西圏、中京圏の各県の数字をまとめておきました。

 まず、各施設で入所申し込みを行います。するとケアマネジャーが本人宅を訪問し、入所が妥当かどうかの調査書を作成します。さらに、地域の介護関係者で構成される入所調整委員会が、調査書をもとに優先順位を付けます。この順位にしたがって待機リストに登録されるのですが、後からもっと優先度の高い人が来れば、追い抜かれるケースもあります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末