増加している早期乳がんは“切らない”治療で治す…再発率は切除と同等

公開日: 更新日:

 早期の乳がんに対する「ラジオ波焼灼療法」(RFA)が、昨年12月から保険適用になった。乳がんの治療は早期であっても手術で切除するのが基本だが、この治療法では“切らずに治す”ことが可能だという。国立病院機構東京医療センター副院長の木下貴之氏に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 乳がんは日本人女性の9人に1人が罹患するといわれ、女性に多いがんの第1位を占めている。近年は検診受診率の上昇に加え、画像診断技術や針生検デバイスの発達により、しこりなどの自覚症状が見られない0~Ⅰ期の早期で発見される割合が増えているという。

 しかし、乳がんの治療はステージに関係なく手術で腫瘍を切除するのが基本だ。手術には、胸の一部を切除する「乳房部分切除術(乳房温存手術)」と、乳房全体を取り除く「乳房全切除術」がある。

「たとえ0期で発見されたとしても、腫瘍や悪性の石灰化が広範囲に広がっている場合には全切除が避けられない。手術による体への負担だけでなく、胸の変形といった見た目の変化に悩みを抱える人は少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」