著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【水菜】こもった熱を下げ湿気を取り去る働きで皮膚トラブルを改善

公開日: 更新日:

 皮膚が赤く腫れてかゆみがひどい。かくほど悪化して、なかなか治らない……。シニアが引き起こしやすい皮膚炎のひとつが「接触性皮膚炎」。なんらかの刺激物質、あるいはアレルギーを引き起こす物質が皮膚に接触することで起きる皮膚炎です。皮膚に湿疹や赤みが現れ、かゆみや痛み、水ぶくれ、腫れなどを伴います。

 接触源としては、洗剤、化粧品、香水、シャンプー類、ゴム製品、時計やネックレスなどの金属類などがあります。また、手に現れる場合は水仕事をする人に多く見られ、洗剤などの刺激によって手の皮脂膜や角質が破壊されてバリア機能が低下するために症状が出やすいとされています。

 とくにシニアは、皮膚のバリア機能が衰えがち。加齢とともに皮膚の水分保持能力や皮脂の分泌量が減り、皮膚が乾燥しやすくなることで刺激に弱く、発症しやすいのです。

 症状を引き起こす物質を避けること、外用薬の使用はもちろんですが、症状を早く改善するためには身体の中からのケアも大切です。

 中医学において、接触性皮膚炎は「湿熱」の状態であることが多いと考えます。体内の過剰な水分である「水湿」が熱を帯びた状態になることで、皮膚にトラブルが現れるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」