頭痛の正しい対処法(2)患者に朗報!片頭痛の新しい予防治療
多くの人を悩ます片頭痛ですが、今回は新しい治療法を紹介します。
「治療は頭痛の症状が出る前に予防薬を使うというもので、この治療で頭痛発作の回数が減り、痛みの程度も軽くなります」
片頭痛に苦しんできた多くの患者を診療している「丸ノ内なかごみクリニック」の中込忠好院長は、予防治療の効果を日々実感しているといいます。
「片頭痛には症状が出る前に予兆があります。予兆は頭痛が起こる2時間ほど前に出ることが多いのですが、人によっては1~3日前に出ることもあります。具体的には、首や肩の凝り、光や音に過敏になる、疲労感、生あくびや甘いものを食べたくなるといったものです。ちなみに片頭痛に伴う閃輝暗点(光の点などが見える)は予兆ではなく、前兆と呼ばれています。この予兆のうちに治療を開始して片頭痛を予防する治療が行われるようになったのです」
中込院長によると予防治療は早めに開始したほうがいいそうです。治療を行う目安は、頭痛が月に2回以上起きる、生活や仕事に支障をきたすほど重い、例えば動くのがつらく、会社を休んだり寝込んだりするほどの頭痛が月に3日以上起こる場合です。