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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

精神系医師の人数 京都は乙訓医療圏で全体の72%を占める

公開日: 更新日:

 多いほうの2位の京都・乙訓医療圏は、精神科病院が8施設。総合病院の精神科なども加えると、精神病床(精神疾患の患者専用の入院病床)が4601床もあります。これは京都府全体の精神病床(6386床)の実に72%にも達するのです。そのため、他の2次医療圏の精神系医療が手薄になっています。南丹、丹後、山城南の医療圏には精神科病院がまったくないうえに、精神病床もゼロ。入院が必要な患者は、京都市や舞鶴市などの病院を目指すしかありません。

阪神北に病院は集中

 兵庫県の阪神地域も精神系医師が少なめな地域です。大阪や神戸のベッドタウンとして、高級住宅街を含む閑静な住宅街が続いている地域。そういう土地には精神科病院が建ちにくい傾向にあります。しかし、阪神北には4病院、阪神南にも2病院。しかも精神病床もかなりの数があるのです。それでも、この地で働いている精神系医師が少なめなのは、精神科・心療内科を開業する人が少ないということでしょう。

 播磨地域も同様で、精神科病院や精神病床はそれなりに用意されているのですが、開業医が少ないため、全体として精神系医師が少なめになっているようです。

【連載】大都市圏なんでも健康ランキング

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