腹や腰が冷たいなら要注意 夏の下痢・便秘は10分灸で解消
27度に設定された冷房では物足りず、デスクにはUSB接続のマイ扇風機を設置。パソコンを立ち上げると、すぐにそよ風を感じるが、腹に手を当てたときの体感温度は、涼しいほどではなかった。
冷え性の自覚はまったくなかったから、腹が冷えていたことに、ただただ驚いた。
「冷え性の自覚がない男性でも、内臓が冷えていることは珍しくありません。たとえば、夏に下痢や便秘になる人は、内臓が冷えている可能性が高い。内臓が冷えると、免疫力が低下します。ちょっとした鼻風邪や喉の痛みくらいでも、夏風邪をひきやすい人も、内臓の冷えが疑われます」
暑いからと、冷たいビールやお茶を飲み過ぎればなおさらだろう。水分の過剰摂取で便が緩くなって下痢になるケースももちろんあるが、そういう冷たい飲み物が腸の冷えを助長する可能性は十分だ。そういわれてふり返ってみると、記者も夏は便が緩くなりやすかった。なるほど、腸の冷えと夏の不調は関係がありそうだ。では、改善するにはどうするか。
「手っ取り早いのは、入浴やサウナで体をしっかりと温めること。より効果的なのは、お灸です。2、3日に1回ずつお腹や背中、脚のツボにお灸を据えて10分ほど温めると、体の芯がじんわりと温まることが実感できるでしょう」