子宮頸部異形成<2>勤務先に知られないよう夏休みに手術を

公開日: 更新日:

 30度を超す猛暑日が続いていたこの8月、神奈川県横浜市に住む青山文江さん(仮名=40歳)は、市内の総合病院で「子宮頚部異形成」の手術を受けた。

 その1カ月ほど前、地元の産婦人科病院から「早い手術を」と勧められ、手術設備が充実している総合病院を紹介されていた。

「独身で病気が病気ですから、勤め先には知られたくありませんでした。それで夏休みを利用し、しかも仕事に支障をきたさない土曜、日曜を選択して入院したのです」

 女性特有の病気にはいまだに偏見がある。あるアイドルは子宮頚がんを公表した途端、「遊んでいるからだろう?」とネットで批判された。しかしそれは大きな誤解だ。たった一度の性体験でも罹患することもある。最近は医療関係者の間で、昔に比べて出産することの少ないいまの女性は生理に伴う女性ホルモンの刺激が原因で女性特有の病気が引き起こされるのではないか、との考え方も示されている。

 本来、青山さんは申請すれば医療費の一部を組合が負担してくれる。しかし、偏見にさらされたり、かわいそうと思われるのを嫌った青山さんは手術と2日間の入院費用の7万2000円のすべてを自費で賄ったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」