夜泣きに追い詰められた母親が…乳幼児に睡眠薬投与の是非
時差ボケや交代勤務の人の入眠改善に使われることが多い。眠気が残かったり、めまいや頭痛が出たりする場合があるが、夢をよく見るなど睡眠の質に関わる副作用は少ないとされる。しかも、メラトニンに作用する薬なので依存性が極めて少ない。そのため向精神薬に指定されておらず、多くの睡眠薬に見られる30日といった処方日数制限がない。
添付文書では小児への投与は「低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)」としている。
「恐らくAさんが疑義照会した総合病院の医師は薬に依存性がないこと、夜泣きがひどくて母親が追い込まれている状況にあること、薬の使用が禁忌にはなっていないことなどを総合的に勘案して比較的安全性が高く依存性が低いラメルテオンを選んで少量出したのでしょう。この薬は海外ではサプリメントとして使用されているようです」
■夜泣きに追い詰められた場合はどうする?
赤ちゃんに眠らせる薬を飲ませることは積極的に勧められる話ではないが、それを決断しなければならないほどわが子の夜泣きに追い込まれる母親は少なくないという。